私たち児童自立援助ホーム「坂梨ホーム」は、家庭が無かったり、家庭にいることが出来ない概ね15歳~20歳までの女の子が、精神的・経済的に自立を目指して共に暮らすホームです。「家庭」が安心して暮らせる環境では無い恐怖の中で必死に頑張ってきた子どもたち。そんな子どもたちが普通を取り戻し、そして自立していけるよう、大人も子どもも一緒になって、悩んだり笑ったりして共に成長していく、そんなホームです。
コロナ禍を通し、多くの方が「当たり前の日常」を奪われる経験をし、社会から孤立する恐怖を感じたことと思います。しかし、私たちが一緒に暮らしている子どもたちは「それが日常」だったのです。社会の大きな変化の中で、社会的養護という環境下にいる若者・従事者だけでなく、おとなも子どももも関係無く、誰もが悩み傷つきながら生きているということに気づきました。
そんな中で、坂梨ホームが大事にしてきた「食と暮らし」「変わらない毎日」が安心と強さではないかと考えました。そんな思いが私たちのロゴにも込められています。たくさん食べて、元気をチャージして、元保護猫・影のホーム長の黒猫ヤマト君とともに、ホームに留まることなく(ここは通過点)、一人一人の花を咲かせに進んでいこう、そんな思いでいる私たちです。